「葛城先輩、ありがとうございました」
「おぅ、またやろうぜ」
「葛城さんは、受験大丈夫なんですか?」
「あー、俺推薦なんだわ。センター受けねぇけど、他の奴ら引退してんのに俺だけ残るのも変だろ?」
葛城先輩自身はもう少し部活をやっていたかったらしい。たまたま助っ人募集のチラシを見て戻ってきてくれたみたいだ。
「じゃあ、葛城先輩戻ってきてくださいよ!」
「いや、流石に俺も受験生に戻らねぇと。…新チームに居座るのも、あんまいい気しないしな」
そう言い残すと、葛城先輩はまた受験が落ち着いたら顔を出すと言ってくれた。
その時には、3年生の先輩たちも一緒に連れてくると。
卒業試合とか組めたらいいな。