「「どわっ!!?」」
「は?」
巻きあがった土埃に思わず顔の前に手をかざす。彰矢と塩岡が仲良く転がって来たらしい…。
…こいつら、かけっこしてきたわけか。
「はぁ、はぁ…」
「お、俺の勝ちな!」
「はぁ!?俺だろ!」
「いーや、俺だね!!俺の方が早かった!!」
「お・れ・だ!!」
「おい、お前ら」
彰矢と塩岡の目の前に立って見下ろすと、2人とも肩を揺らすなりバケモノを見るような目で見てくる。
まぁ、かなり怒ってるけどねぇ?…こいつら、絞めコロス。
「お前ら、アップの意味分かってねぇの?何ストレッチしねぇうちに全力疾走してんだよ。怪我すんだよ、ふざけんじゃねぇぞ」
「「…すみません」」
仁王立ちで2人並べて説教してるところに滝原たちが戻ってきたのは見えたけど、そのまま続けた。
あからさまに怖がられて雷落としたのは別の話…。