『自信持って。私が保証するから!』


力強い手があたしの肩を揺さぶる。


『なずな……』


……こんな顔、初めて見た。

いつもはふんわりと柔らかいその表情がきりりと引き締まって見えて、途端に視界がぼやけてしまった。


『ふふっ。保証、してくれるの……?』

『うん! 梓ちゃんと滝川くん、絶対お似合いだもん……!』



……ああもう。

なずなには適わないよ。


『ありがとね、なずな』



フッと笑みが零れる。


そうだ。

ダメ元でも頑張るって、決めたじゃない。

誰にも負けないって、そう誓ったじゃない。


……諦めの悪さがあたしの自慢でしょう?


忘れかけていた感情が一気に溢れ、心には眩しい光が戻った。


『あたし、もう一回頑張ってみるね!』