「なんか珍しい組み合わせやな?」

「……っ!」


突如、背後から聞こえてきた声にドキリとする。

振り返らなくてもすぐにわかった。

この声に喋り方は──。


「れ、怜佑!」


アイツしか、いないもん。

怜佑は終わりのミーティングのあとに先生に質問かなにかしてたから、ちょっと着替えるのが遅くなったみたい。


「なんや、人をオバケみたいに。驚きすぎな」

「そんなには、驚いてない、けど……」


……ううん、嘘。すっごく驚いた。


でも、許してよね。

ちょうど今、あんたのこと考えてたんだから。