「あたし、怜佑の彼女ってことでいいんだよね?」


付き合おうって言われてなくない!?

そんなことに。


……や、あたしは勝手にそうだと思ってたよ?

でも、あの怜佑だから〝違う〟って思ってる可能性が大いにあるし……。


とにかく、ハッキリさせておきたかったのだ。


「ねえ」


ドクン、ドクン。

その時を待ちながら、ちょんと制服を引っ張ってみる。

すると、怜佑はゴクッと喉を鳴らして、視線を地面にやった。


「俺は、そのつもり……やけど」

「……っ」


瞬間、脳が揺れるのがわかった。


あたし、ちゃんと怜佑の彼女だったんだ。