「ふぅん。それじゃあ、うららは?」
「ん?」
「あいつのこと意識しない?」
この手の質問には慣れている。
あんなにカッコイイのに恋しちゃわないのかと聞かれたことは少なくない。
そんなときは『お兄ちゃんだから』『ありえない』って答えてきた。
答えてきた……のに。
あれ……?
返事が、できない。
「ちょっと田村。うらら固まってるじゃん」
さっきまで少し離れた席で他の子と話してた架里奈がやってきた。
わたしが航太くんと話して固まってるのに気づいて、助太刀にきてくれた模様。
「まさか下ネタふったんじゃないでしょうね」
「ちげーよ」
「なら、なに言ったのよあんた」
「……兄貴のこと、ちょっと聞いただけ」
「雅くんのこと? なんでまた」
「なんでもいいだろ。お前、うららのかーちゃんかよ」
「はぁ?」
「お前が政次とラブラブだから、うらら寂しくないかなって思って俺がかまってやってんじゃん」
「あたしは別にっ……友情第一だし」
「ほんとか?」
「自分がうららと話したいからってあたしをダシにしないでよねぇ。てか、心配無用だよ。あたしら日曜だって遊ぶもんね? うらら」
「あ……うん!」
「ん?」
「あいつのこと意識しない?」
この手の質問には慣れている。
あんなにカッコイイのに恋しちゃわないのかと聞かれたことは少なくない。
そんなときは『お兄ちゃんだから』『ありえない』って答えてきた。
答えてきた……のに。
あれ……?
返事が、できない。
「ちょっと田村。うらら固まってるじゃん」
さっきまで少し離れた席で他の子と話してた架里奈がやってきた。
わたしが航太くんと話して固まってるのに気づいて、助太刀にきてくれた模様。
「まさか下ネタふったんじゃないでしょうね」
「ちげーよ」
「なら、なに言ったのよあんた」
「……兄貴のこと、ちょっと聞いただけ」
「雅くんのこと? なんでまた」
「なんでもいいだろ。お前、うららのかーちゃんかよ」
「はぁ?」
「お前が政次とラブラブだから、うらら寂しくないかなって思って俺がかまってやってんじゃん」
「あたしは別にっ……友情第一だし」
「ほんとか?」
「自分がうららと話したいからってあたしをダシにしないでよねぇ。てか、心配無用だよ。あたしら日曜だって遊ぶもんね? うらら」
「あ……うん!」