「でも、その抗がん剤治療が効かなかったら骨髄移植しか手がないんだ。

簡単に見つかるわけじゃないから。

もし、抗がん剤治療が上手くいったとしても再発したら結局は変わらない。」







骨髄移植?再発?







さっき安心したのが嘘のように、私は焦っていた。







もし、智紀が死んでしまったら。







抗がん剤治療が効かなかったら。







智紀はどうなってしまうの?







智紀はどんな想いでこの話を聞いたのだろう。






私なんかよりももっと、辛いはずなのに。






なぜあなたは今、笑っているの?



どうして、無理するの?







いつも太陽みたいな君、そんな君が私は大好きだ。






だけど、今太陽みたいな君の笑顔を見るのは辛い。