「知咲、智紀君おはよ~」







『あっ、美音おはよ!』







下駄箱で親友の美音に会うのはいつもの事で、私と智紀以外は何も変わってないんだと実感する。







「おはよ、佐伯」








佐伯美音。
美音とは中学の頃からの親友。






ちなみに、私の初恋の人の恋人。






今はお互い気にせずに話す中だけど、最初はすごい気まずかったな。







それもいい思い出だけどね。








「相変わらず、仲いいな~」







『それは、美音達もでしょ~?』






「まぁーねー?」







私が唯一心を開ける相手。
だけど、智紀の事は話せていない。






智紀もまだ私以外に話してないらしい。








智紀から、
病気の話をされて一週間。