「ユリさん、お風呂上がりました、着替えありがとうございました。」

ユリさんは、読んでいた本を置き、眼鏡を外す。

「こっちへ座りなさい。」
隣の席に座る。
棚の上に置いてある、救急箱をユリさんは取り出してきた。

「腕と足だね。」
そう言うと手際よく手当してくれた。

「可哀想に、痛かっただろう。傷が残らないといいけど。」

傷の手当ては、あっという間に終わった。