「大丈夫です。ほら、元気満タンですよ!」



私は悟られない様に笑って見せた。
けれど、智悠さんには分かっていたようで。



「強がらなくていいんだよ。」



ポンポンと頭を撫でてくれた。



「ありがとうございます…。」



不思議だ…。
智悠さんに頭を撫でられると、
なぜだかリョウ兄を思い出す…。



「ねぇ、お姉ちゃん!」



綾ちゃんが私の目の前に立つ。



「ん、なに?どうしたの?」



「お姉ちゃんは智悠が好きなの??」



「えぇっ!?」



「ねぇ、どうなの??」



「えっと…。」



いきなりの質問に戸惑う。