「今日も美味いなー!」



秀明さんはそう言いながら料理を頬張る。
私も美味しく料理を食べていると、
琉海君が申し訳なさそうに話し掛けてくる。



「あの、しおりん。さっきは本当にごめん。
僕、どうやってしおりんの部屋に行ったか、
全然覚えてなくて…本当にごめんなさい!」



うるうるの目で訴えてくる琉海君。
ふふ、やっぱり可愛いなぁ。



「ううん、もういいよ。
鍵つけてくれるって言うし気にしないで?」



「よかったぁ〜。ありがとう!」



「そいや、汐梨は一人暮らしだったのか?」



秀明さんが話題を変える。



「あ、はい。」



「若い女の子が一人暮らしなんて、
親御さん心配してるんじゃないの?」



「えっと……。」



その言葉に少し口篭る私。