「今まで男だけだったから気にしてなかったけど、汐梨の部屋だけカギつけるか。」



秀明さんがそう言ってくれる。
考えてみたら男しかいないんだった。
私自身もちゃんと気を付けなきゃ。



「じゃ、俺、朝飯作るわ。」



「あ、今日和食がいいなぁ、おじさんは。」



秀明さんのリクエストに手をあげて答える蓮叶君。



「りょーかい。」



そのまま蓮叶君は部屋を出て行った。



「じゃあ、そろそろ俺達も戻ろう、秀明さん。」



「そうだな。」



智悠さんと秀明さんも
続けて部屋を後にした。



ようやく私の部屋に静寂が戻ったのだった。