━━━━ピピピッ。



「ん…。」



目覚ましの音で目を覚ました。
まだ眠たい目を開けると、いつもと違う天井が見える。



あれ……あ、そうだった。
私、昨日から就職した会社の寮で
暮らす事になったんだった。



寮といっても普通の家みたいなもの。
カギなんてついてない。



ふと、隣に誰かいる気がして横を見ると、
琉海君が寝ていた。



「え……きゃぁああ!?」



建物中に響き渡った私の悲鳴を聞き付けて、
秀明さん、智悠さん、蓮叶君が勢い良く部屋に入って来た。



「どうした!?」



部屋に入って来た3人は私を見てから、
こんなに騒いでも起きない琉海君を見た。