「ふぁあ~…んだよ、まだ寝てたっつーのに…。」



「蓮叶、汐梨ちゃんと一緒に荷物取りにいってあげてくれる?」



智悠さんが話をしてくれたけど、
蓮叶君は思った通りめんどくさそうに言った。



「はぁあ?んなもん、智悠が行けばいいじゃん。なんで俺が行かなきゃなんねぇんだよ。」



「汐梨ちゃんが蓮叶がいいんだって。
行ってくれるよね?蓮叶。」



智悠さんが天使のように微笑みながら言うと、蓮叶君の顔は引き攣っていた。



「わ…分かった!行く、行くから!」



「よろしくね。」



そう笑顔で言うと、
智悠さんは自分の部屋へ入っていった。



「とりあえず着替えるから下で待ってろ。」



━━━パタン。



蓮叶君は一方的にそう言って
ドアを閉めてしまった。