「汐梨ちゃん大丈夫!?ちょっと見せて。」



私の手を取り、口にふくんだ。



「@&#$!?」



「ん、そんなに深くないね。よかった。」



ちょ…ちょ、ちょっと━━━!!!!
ななな、なんてことをっ!?



「消毒液と絆創膏持ってくるから、
ちょっと待ってて。」



智悠さんは急いで部屋を出て行った。



「な…ななな……!」



さ…さっき指…くわえられたっ…!
いくら怪我したからって、あんな…!



私の心臓がバクバクと鼓動する。
顔はきっと真っ赤なんだろうな。



私は時間が止まったかのように固まっていた。