「確かにちゃんと説明しなきゃ分かんないよね。秀明さんだとあれだから、俺から説明するね。」



いつの間にか
2階から降りてきた智悠さんが口を開く。



その後ろから、ひょこっと顔を出す琉海君。
蓮叶君は…まだ寝てるのかな?



「まず練習台って言うと聞こえが悪いけど、
仕事上、女の子がどうしたら喜んでくれるか
日々考えてるんだけど、女の子側からの意見が知りたいんだ。」



智悠さんは丁寧に説明してくれる。



「でも、ルームシェアじゃなくても…。」



「依頼が急に来ることもあるから、
出来れば近くにいてもらいたいんだ。
汐梨ちゃん、引き受けてくれないかな?」



そういう理由だったんだ。
確かに智悠さんが言ったことも
一理あるかも?