「短いも長いも関係あるかよ?」

「関係ないけど……でもっ」


次に相手を選ぶ時は、ちゃんと真剣になろうって決めてるの。

その場の感情だけで物を言いたくない。


「そんな信じられねーなら、俺がお前に証明してやるよ」

「えっ?証明って?」

「どれだけ本気かっつーこと」


そう言って壁に付いていた手を離すと、私の顔を両手で包みこんで、持ち上げた。


「今は信じられなくても、そのうち嫌って程思い知らせてやるから、覚悟してろ」


自信に満ちた表情で鼻でフッと笑う。


「覚悟なんかしないよ!私は隆臣なんか好きにならない!」


隆臣にそう言い放ち、逃げるように階段を駆け上った。


何なの、何なの!?

アンタの言葉なんか、信じられるわけないでしょうが!