自分とは正反対のタイプの男子に対しては、どうしても苦手意識を持ってしまう。
「はい、これ。さっき廊下で拾ったから届けに来たんだ」
渡されたのは“高城千咲”と書かれた自分の生徒手帳だ。
「あっ、そうなんだ。無くした事全然気付かなかった。届けてくれてありがとう」
「うん、どう致しまして」
ニッコリ笑って彼が背を向けた時、ほんのりと爽やかな匂いがした。
ミントの香り?
男のクセに汗臭くないんだ……
「さっきのって篠宮環でしょ?何の用だったの?」
「生徒手帳を拾ったから親切に届けに来てくれただけ」
「うっそ、王子が拾ってくれたの?彼、いいよね。優しいし笑顔も素敵で言うことないし!」
彼氏がいる里乃にとっても、篠宮環は憧れの王子らしい。
「はい、これ。さっき廊下で拾ったから届けに来たんだ」
渡されたのは“高城千咲”と書かれた自分の生徒手帳だ。
「あっ、そうなんだ。無くした事全然気付かなかった。届けてくれてありがとう」
「うん、どう致しまして」
ニッコリ笑って彼が背を向けた時、ほんのりと爽やかな匂いがした。
ミントの香り?
男のクセに汗臭くないんだ……
「さっきのって篠宮環でしょ?何の用だったの?」
「生徒手帳を拾ったから親切に届けに来てくれただけ」
「うっそ、王子が拾ってくれたの?彼、いいよね。優しいし笑顔も素敵で言うことないし!」
彼氏がいる里乃にとっても、篠宮環は憧れの王子らしい。