「何で篠宮環はそんなものを?」
「彼、笑いながら言っていたよ。“この花壇が向日葵でいっぱいになったら、絶対に喜ぶ人が居るから”ってね」
「篠宮環が?」
「誰のことなんだろうねえ?」
おじちゃんはそう言ってその場にしゃがむと、作業を再開した。
「ああ、そうだそうだ」
ふと思い出した様子でおじちゃんは、袋を取り出したのと同じポケットからまた一つ別の物を取り出した。
「高城さん、彼と友達なんだろう?」
「友達っていうか知り合いっていうか……」
「だったらこれ、彼に返しておいてくれないかい?前にここに来た時に落としていった忘れ物だ」
「うん、分かった。渡すよ」
返事を聞くなりおじちゃんは篠宮くんの忘れ物を私の手の平に置いた。
「……あれ?」
それを見て、驚く。
……何でこれを篠宮くんが持ってるの?
「彼、笑いながら言っていたよ。“この花壇が向日葵でいっぱいになったら、絶対に喜ぶ人が居るから”ってね」
「篠宮環が?」
「誰のことなんだろうねえ?」
おじちゃんはそう言ってその場にしゃがむと、作業を再開した。
「ああ、そうだそうだ」
ふと思い出した様子でおじちゃんは、袋を取り出したのと同じポケットからまた一つ別の物を取り出した。
「高城さん、彼と友達なんだろう?」
「友達っていうか知り合いっていうか……」
「だったらこれ、彼に返しておいてくれないかい?前にここに来た時に落としていった忘れ物だ」
「うん、分かった。渡すよ」
返事を聞くなりおじちゃんは篠宮くんの忘れ物を私の手の平に置いた。
「……あれ?」
それを見て、驚く。
……何でこれを篠宮くんが持ってるの?