「そこで提案なんだけど…」


好くんはあたしをじっと見る。



「うん?なぁに?」




「明日まで学校やすみだろ?」



「あたしは明後日までだよ。創立記念日で休み。」




「そっか。じゃあさ、俺の実家行こう?」




「…実家!?」




「うん。店長が俺、明後日までバイト休んでいいって言うし、気晴らしに。嫌か?」





「好くん明後日学校でしょ。」





「一日くらい大丈夫。それに…」





黙り込んでしまったよしくんの代わりに桜が言った。





「俺らの親父がお前に会いたいってさ。」