「…り。沙織?」



あたしはよしくんの声で目が覚めた。





「良かった。大丈夫か?喉乾いてないか?」




よしくんは心配そうにあたしを見る。






「…大丈夫。あたし…」





「ごめんな。助けに来るの遅くて。」


よしくんの言葉でノブヒロとのことが夢じゃなかったんだと実感した。



「ここは…?」

「あぁ。俺んち。沙織の家には電話しといた。丁度明日は日曜だしな。」