目をうっすら開けると涼しい風に靡くカーテンと柔らかな陽が私を照らしていた。

目を向けると少し離れたところのベットの上では、同じ部屋の「ゆっこ」がすやすやと寝息を立てていた。

私は、眠たい目を擦りながらも服を着替えて、昨日まとめたスーツケースを持って食堂へと向かう。

廊下には既にお味噌汁の香りが漂っている。