「降りる?」 気を使ってくれたのか兄がそう言ってくれたけど遠慮した。 多分今降りたら、この施設からもっと離れたくなくなる。 絶対に。みんなに会いに来ると心に決めながら、私は助手席で前を見ていた。 【二章へ続く】