そして、

私は今兄と一緒に玄関に立っている。


「じゃあ、美夜子さん。行くね」


「今まで、那月のことありがとうございました。」


隣で兄が深々と頭を下げていた。


「真琴くん。そんな事しなくていいのよ。ここはあなたの第2の家でもあるの。また、那月ちゃんと一緒に遊びに来なさい?」


美夜子さんは優しく笑った。


「それに…」



「あなたも大変だったでしょう。大丈夫。きっと『守りきれる』。」


「!?」


美夜子さんが発したその言葉に兄が目を見張ったのがわかった。


「美夜子さん!?なん「「なっちゃーん!!!!」」