「那月ちゃん。これから、あなたは苦しいことや悲しいことを乗り越えていかなきゃいけない。でもね、辛い時はしっかり泣きなさい。周りの人に助けを求めなさい。きっと…きっと、あなたの力になってくれるわ…。あなたは…1人じゃないからね…」


美夜子さんの言葉を聞きながら、私は涙を流していた。


「うんっ…うん!美夜子さん…今まで育ててくれてありがとう…!…私この施設に来れて、美夜子さんやみんなと出会えて楽しかった…本当に今までッ…ありがとう……!!」


そう言うと美夜子さんの方も微かに震えていた。

二人してしばらく泣いて、お互いに目が赤くなってることに気づいて笑いあった。