しばらく歩いて、ようやく私と似たような人を見つけた。

「あの…すみません…」

「え、あ、なんですか?」


振り返ったその人は肩より少し長い金髪に、深い緑の瞳をした端正な顔立ちの男の人だった。


「私気づいたらここにいたんです…
ここがどこなのか、ここで何をしたらいいのか教えてくださいませんか…?」


いきなりこんな事言われたら普通驚くだろうが、彼は微笑んで

「ここがどこかは分かりませんが、何をしたらいいかは分かります」

と答えてくれた。