白猫チロル

チロルとクロル

ボクは街に食べ物探しに出た。
ボクが街にでれば、

”あら、ヤダ未知の病気の子だわ”
”バイ菌が何で街にいるのよ”
”早く、子供を、避難させなきゃ”
と言われる。

しまいには、
”バイ菌が街に出るなよ！”
”バイ菌退治だ！”
と石を投げられる。
だから、ボクの身体は傷だらけ。
傷だらけになっても助けてくれる人はいない。
皆 自分が大事だから。

ボクは 血を流し過ぎてふらついた。
”ボクはこのまま死ぬのかな？別に死んでもいいや”
と生きることを諦めていた。


そんな時
２匹の猫が現れた
白猫と黒猫。

「貴方は ･････のですニャ？」

ボクは驚いた。
目の前の猫が喋ってるから。
ついに幻覚までみたのかと。
そんなことを思ってると

「聞いてるのニャ？」
と言うので
「ボクに話してるの？」
と聞いてみた。
すると
「当たり前ニャ！お前以外誰がいるニャ！」
と返事がきた。

「クロル、もう少し優しく話すニャ！全く！」
「チロル、ごめんニャ。」]
とケンカを始めた。
ボクが不思議そうに見てると。

白猫が
「お前、死ぬのニャ？」
と言うので
「ボクが生きていても意味無いよ」
と言った。

「何があったニャ？話してごらんニャ。」
と言う。
ボクは
「話しても分かるはずないよ。ボクの気持ちなんて。」

「それは話してみないとわからないニャ。ちゃんと聞くニャ。」
と優しく言ってくれた。
ボクは今までのことを話すことにした。
「あのね、ボクね､､､､､」

と話した。
白猫は最後までボクの話を聞いてくれた。
ボクは嬉しかった。

「そんなことがあったのニャ。。。辛かったニャ。」

「うん。ボクは生きていていいのかなって思うんだ。」

「迷っているのニャ？」

「うん」

「生きるのか、死ぬのか 決められないのニャね。」

「うん」

「なら私たちと来るニャ！生きる意味、死ぬ意味教えるニャ！それに住む場所やご飯も与えるニャ！」

「えっ？」
ボクは意味が分からなく、キョトンとした。

「だからついてくるにゃ！ここにいたらいじめられるにゃ！私たちの住む場所なら大丈夫ニャ！生と死について知るまで一緒にいてあげるニャ！」
と優しく言ってくれた。

ボクは少し嬉しかった。
「ありが､､､､」
バタン！

「どうしたニャ？クロル！」
「なんだにゃ！」
「この子が急に倒れたニャ！」
「ありゃ。ケガしてるニャ。多分バイ菌入ったニャン。急いで連れてくニャ！」

クロルとチロルは猫界 ”キャット”に連れていった。