「そーいや、ゆりが
ちなつのこと心配してたぞ。」

少し間を開けて、彼はそう言った。
その顔は少し曇ってる。
もー、ふたりして心配性なんだから。

“私なら大丈夫だよー、ちょーげんき!”

風邪一つ引いてませんよ!
だから、安心してね。
心配させたくないけど、
心配されたのが嬉しくて
私の口角は上がりっぱなしだ。

「まぁ、ちなつなら大丈夫だろーな」
“ちょ、っと?!それどーゆー意味!”

ふっと、笑った彼。
あ。エクボだ。相変わらず可愛い。
とか思ってたら彼はニッと口角を上げた。