翌日。
自分は気づかずにいたが、運命のカウントダウンが目前まで迫っていた。
そして、また一週間が始まった。
仕事か…
作業はしんどいけど、精神的にはさほど辛くはない。
なぜなら、あの頃とは違うからだ。
周りの人たちの環境と、もう自分が違う。
自分はデスクにて、利用者様からの「農業用品注文書」をチェックしている最中だった。
チェックしておかなければ、名前、住所を記入し忘れている方が、時々いらっしゃる。
今回は大丈夫そうだな、と各地区ごとの用紙に、安心して印を押していると、とうとういらっしゃった。
こうなると、その地区の組長さんに連絡して、確認してもらわなくてはならない。
あ、組長さんって、あちらのご職業のではありません。
4年ごとに交代していくその地区のリーダー、という役割の方です。
現在のその方というのが、また気難しい方でありまして。
内実、電話をかけるのが、億劫になります。
他は大丈夫かな、と呟きながらパラパラと紙をめくり、印を押していく。
すると、どう見ても形式の違う用紙が1枚、紛れ込んでいた。
それは、納品書であった。
これの担当者は、森緒ちゃんじゃないか。
立ち上がって、森緒ちゃんのもとに向かった。