「夕餉の刻だからそのまま広間に行こう」と平助が言うのでそのまま広間に向かったのだが……



「ムグッ?!」




何なのこの味っっっっ?!?!?!




口内に広がる痺れに涙が浮かぶ。




食べられたもんじゃない。




しかし隊士達は顔を歪ませながらもご飯一粒だって残さずに平らげてしまった。




「平助、食事はいつもこうなの?」




控え目に聞くと意味が通じたのか平助は苦笑を浮かべた。





「なんだ雪、今日の飯はまだマシな方だぞ?酷いと食べ物なのか疑いたくなる色をしている時だってあるからな」





横から苦い顔をした原田が教えてくれる。




「料理に関して無知な隊士達が交代で作ってるからな…しょうがないんだ」




続いて永倉もげんなりと言った。




これじゃあ充分な栄養が摂取できない上にたくさんご飯を食べたところで元気が出ないじゃない。




雪は箸を置くと土方の側に行った。