「あ、これがしっくりくる!」



「じゃあ金払ってくるな」




わーーーい!!



私の刀だーーーー!!




ルンルンで平助の隣を歩く。




「帰ったら手入れの仕方を教えてやるよ」



「ありがとう!」




その後はお金も残っていたので平助に甘味処へ連れて行ってもらった。






「ん〜〜〜〜!美味しすぎる!!!!」





みたらし団子を頬張りながら感嘆の声を上げているとケタケタと笑いながら女将が寄ってきた。





「お嬢はん、良い食べっぷりどすなあ。これおまけしたる」



「わぁ、ありがとう!それにしても女将さん、よく私が女だって分かったね」




雪は今袴を着て髪は高く一つでくくっている。



側から見たら男も同然。




「うちも女やからな。それくらい見抜けますよって」




ニッコリ微笑んで言うと女将さんはお仕事に戻って行った。




やっぱり京の女性は立ち居振る舞いが上品だな。