実家?教室?何の話?

「ほら、千里ってギター弾けるだろ?子供相手に開いている教室だし、ギターの講師として働いてみないかなーって思ってよ。俺の実家、千里の家の隣だし、俺もいるしさ。最初から不安に刈られて仕事するよりマシなんじゃねぇかってよ」

そっか。そういう事だったんだ。やっぱり柏崎先生に下心はなかったんだ。良かった。柏崎先生にまで裏切られなら本当に立ち直れない所だった。なんだ、そっか。困っているお母さんを助けたいだけだったんだ。
本当に私で良いのかな。さっきの看護師さんと仲良さそうだったし、車の貸し借り出来る仲なんだからきっと奥さんだよね。ただの生徒である私にここまで手を焼いてくれて良いのかな。
私が原因で柏崎先生の幸せを奪いたくないよ。

「で・・・も・・・、お・・・さん・・・わ・・・い・・・」