全て私が悪いんだ。自業自得なんだ。普段の悪い行いが自分に帰ってきただけなんだ。私の責任なんだ。

「千里。進路、ちゃんと考えたか?お前だけ決まってないみたいだが、担任に話せていないだけか?」

そう言えば、進路の事って考えてなかった。義父や兄との事で頭がいっぱいで、それを乗り越えようって必死でそれどころじゃなかった。担任の先生からそんな話をされたような気もするけれど、怖くてそれどころじゃなかったしどうしよう。

「千里が良いならよ。俺んちで働いて見ないか?」

柏崎先生の家で働く。どういう事。やっぱり柏崎先生もそういう人だったの。

「あ、いや。俺んちでってそういう話じゃないぞ?俺の実家がピアノ教室開いていてな?それで、ギターの教室も開きたいって母さんが言っててよ」