あ、たけちゃんたちからなんだ。私は納得してしまったけれど、柏崎先生はなんで私に謝ったのだろう。どうして私が不安になっているなんて思ったのだろう。
もしかして、私が柏崎先生の浮気を疑っていると勘違いしたのかな。まぁ、手紙のあの人の事もあったし気は抜けないなとは思っている。けれど、柏崎先生が他の人を好きになったのは生きている限り仕方のない事。

「ありがとうございます。悩み事か何かあったんですか?」

一緒にいれなくなるのは嫌だし、やっと恋人になれたのに友達に戻るのも私は嫌。でも、先生の恋愛を邪魔できるほど私に価値はない。仕方無いと諦めるしかないんだと思っていた。だから、言われたら潔く諦めよう。言われるまでは楽しもう。そう思っていたからそこまで不安だと悩みはしなかったんだよね。
ただ、私が引っ掛かっているのは私の事を心配してくれた所じゃない。電話の相手がたけちゃんたちという所。