俺のそんな言葉で納得するような奴らではない事は分かっている。仕方無い。寝れるまで付き合ってやるか。明日の帰りが怖いな。俺が運転して帰るんだろう。寝惚けて事故だけは避けたいぜ。

「なぁ、カシザキ。なんでコクらねぇんだ?」

一瞬、何の事だか分からなかった。お前らに告白するような秘密、俺にはないと思っていたから。でも、俺が秘密を暴露するという告白ではないらしい。

「は?」

俺が意味が分からず聞き返すと、健たちは呆れたようにため息を吐いた。そして、説教でもしているような少し強い口調で俺に言ってきたんだ。いつになったら千里に愛していると伝えるのかと痺れを切らしたんだ。

「だーかーら、夢にいつコクるんだって訊いてんだよ」