泣いて、困らせてごめんなさい。千里はきっとそう言いたがっている。けれど、泣いて困らされても一緒にいたいと思ったのは俺だ。楽に楽しめるあの生徒たちについていくのよりも面倒で切ない千里の隣を選んだのは俺自身。
気にしなくて良いんだ。そうやって甘えてくれれば良いんだ。一人で頑張っているお前に甘えてほしくて隣にいるんだから、それで良いんだよ。

「なぁ、千里。お前とこうするようになって数ヶ月経ったけど、これからも会いたくなったらメールしろ。何かあったら電話しろ。地球の裏側にいたってすっ飛んで行くからよ」

「はい・・・っ」

お前がくれたクリスマスプレゼントは手作りのケーキとその涙になってしまったな。俺ももう1つ、何か渡したい。そう考えた時に思い浮かぶのは俺の時間をお前のために使うという事だけだった。重荷にならなきゃいいな。