次の日学校に行くと


「ねえ〜知ってる?瀬川さんって垣内先輩に告白したらしいよ〜」

「えー?あの地味さで??笑える(笑)」

「それなー!!(笑)」


泣きたくなった。



「お!瀬川おはよ!ってあれ?どうしたの?」


川本くんだった。私は

「なんでもない。」


そう言って屋上に向かった。





なんで、こうなるの?

私は勇気を出しただけなのに。

1人で涙を流していると、

「おい。一人で泣くな。俺のいるところで泣いてくれ。こっそりなんてだめだ。俺が許さねぇから。」

そう言ってふわっと香るシトラスの香り。

きっと彼の香水だけどいい匂い。

すると、

「あんなん気にするな。な?大丈夫大丈夫。」


優しく励ましてくれた。

それだけで涙がまた出てきて。

でもこう言ってくれて安心した。

だから意識、手放しちゃった。