亮平さんの温かい手が私を包んでくれる
それが嬉しくて、幸せで
ずっとこうしていたい


「…悪い、嫉妬した」



『許しますよ。仲直りしましょう』



喧嘩をしたら
ちゃんと向き合って話したらいい
そして仲直りをしたらいい
お互いのことを知るために
ずっと一緒にいたいから…



亮平さんの唇に触れると
一瞬驚いたが嬉しそうに笑って受け止めてくれる



『好き、亮平さん』



何度、この言葉を口にしたか覚えていない
でも伝えたかった
今まで恥ずかしさもあって
なかなか自分の気持ちを素直に言えなかった

今なら、言える



「楓、愛してる」



応えてくれるかのように
亮平さんも何度も言ってくれた
それがとても幸せで
久しぶりに満たされながら眠りについた