〜 北田 視点 〜
『やっぱ、あの人……顔怖いよな…?
怖いっていうか……強面?
俺からはヤの人に見えるんだけど…
お前、よく怖がらないな?
俺だったら、小便ちびる!』
俺は、今さっき出て行った車を見ながら
隣にいる七一に声をかけた
車に乗っていたのは、30代後半くらいの
綺麗なんだけど目つきが鋭いお兄さん
目があったら殺される!って思ってしまうくらいのオーラ?が出ている
そんな人と普通に話せる七一って一体……
「……?怖いかな?
怖いと思ったことないなぁ」
『お前は、イカれてるな……』
「酷いなぁ」
七一は、本当に怖いと思っていないのか
不思議そうに俺を見て言ってきた
マジかよ……
本気で怖いと思わねぇのかよ
まあ、怖いと思ってたら
あんなに楽しそうに話してねぇか…