「………そうなんですか?
俺、行ったことないんですよ。水族館…

一度は、行ってみたいですね」









彼が対応してくれたとき
少しだけ話をした

最初、何を話していたかは覚えていないが
いつの間にか水族館の話をしていた









こ、これはチャンスなんじゃない!?










「よ、よかったら、今度の休みの日にでも一緒に行かないか?

わ、……お、オレ…丁度、友達から二枚水族館のチケットもらったから…

よかったら、一緒に……」





「……………」クスッ…




「……?」




「男二人で、ですか?」




「………あっ…!」








ば、バカ!!

何やってるの、ワタシ!!



考えれば、男二人で水族館なんて……

普通あり得ないわよ!




ど、どうしよう!!

絶対に狙ってると勘付かれたよね!?









「……………吉野さん」



「はぇ!?な、何かな?」



「…………行きましょうか。水族館」



「…………えっ…?えっ!?」










七一くんは、ニコリと微笑んでそう言ってきた








え?

な、何!?


い、今……行きましょうか?とか言わなかった!?

え?な、七一くん!?










「あっ!吉野さん。車、満タンになりましたよ
5000円お預かりしますね?」



「……あっ、うん…」









七一くんは、メーターを見て気づくと
先に渡していたお金をワタシに見せ、レジがある方に走って行った

しばらくすると七一くんは、戻ってきて
ワタシにレシートと、レシートとは別の紙を渡してきた









「これ、俺の携番です
俺、平日以外なら、いつでも空いているんで

吉野さんの空いてる日に合わせます
また行く日が決まったら、連絡ください」









七一くんは、ワタシに近づき耳元でそう囁くといつもの綺麗な笑顔でワタシを送り出した


ワタシは、ガソリンスタンドから離れると
近くのコンビニに車を停めた










ほ、本当に!?

嘘じゃないよね?



こ、これ……七一くんの携番!!?



や、ヤバいよ////!!
どうしよう!!




も、もしかして……七一くんって…

ワタシに気がある?とか?



キャーーーー////!!!

ど、ど、どうしよう!!





お、落ち着いて……ま、まずは登録しないと…!

クフッ……



や、ヤバい

に、ニヤける…////




七一くん!!

あ、愛してる♡!!!