〜 北田 視点 〜
俺は、七一たちの水族館のことが気になり
バイトの時間、七一もバイトをしているので七一に声をかけた
「なあ、七一。水族館どうだった?」
「ん?ああ、魚がいっぱいいたよ
特にエイが可愛かった。」
「いや、そうじゃなくて…」
「え?……あっ!
北田くんの言っていたとおりカップル向けのイベントやってたからか、たくさん人がいたよ」
「いやいや、そうじゃなくて……」
「え?んー、あっ!!
これ、お土産。」
「え?あ、ありがとう………って!そうじゃなくて!!
俺も先週行ってきたって言っただろ!?
お土産、別にいらな…………あ、いや、ありがとう……すごい嬉しいよ…
いや、あのさ……
あの怖い感じのイケメンのお兄さんと水族館行ってきたんだろ…!?
二人で行ってきて、ど、どうだった…?」
俺は、七一がくれたアザラシのストラップのお土産を握りながら七一に聞いた
「あー…そのことだったんだね。
うん、楽しかったよ
色んな生き物を見れて、二人ではしゃいでた
最後に観覧車に乗ったんだけどね
花火が上がって、すごく綺麗だったんだ。」
「…………男二人で?」
「うん。」
また、男二人で……
いや、まあ……男二人で行ったから仕方ないんだけどさ……
普通、男二人で夜綺麗な花火見ながら観覧車乗るか……?
なんか……
コイツら、おかしくね……?
「あっ」
「ん?どうし……あ…!」
七一が何かに気づいたみたいで俺は七一が見ている方向に目を向けると……
見慣れたカッコイイ車が入ってきた
この車……
噂をすれば…か……