水族館を出ると、辺りはオレンジ色に染まっていた
あと少しで…
夜になる……
ワタシは、近くにある観覧車を見つめた
今、カップルイベントであることをしている
ワタシは、それを七一くんと体験したい
でも、七一くんを観覧車に乗ろうとは誘えない……
男二人で水族館はまだ大丈夫かもしれないけど…
男二人で観覧車は………やっぱり抵抗があるんじゃないかと思ってしまう……
でも、でも……!
ワタシは、七一くんと………!!
「吉野さん。」
「………え?あ、な、なに…?」
「あれ。あれに一緒に乗りませんか…?」
「…………え?…えっ……!?」
七一は、ワタシに声をかけると
観覧車を指差して言ってきた
え!?
な、七一くん!?
もしかして……
イベントのこと知ってる!?
「人がたくさんいますから
きっと何かやっているのではないですか…?
行ってみませんか?」
七一くんは、不思議そうな顔で人だかりを見ていた
あ……
な、七一くん……
イベントのこと気づいてない!
こ、これは…チャンスよ!!
「う、うん!
行ってみようか!」
「……フッ………はい。」
ワタシは、七一くんと一緒に観覧車に乗った