「ねぇ、待ってよ!!」

くるりと向きを変えたイケメン

カッコイイなぁ、なんて思っている場合じゃなかった!

「なに?早く帰ろ。暗くなるし」

「イケメン、名前教えてよ」

イケメンは口を開け間抜けな顔をして笑い出した。


「やっぱりお前なんも俺のこと知らなかったんだな。俺の名前は坂本陸(さかもとりく)」

という名前らしい。
ちなみにイケメンは私の名前を知っていた。

なんでだろ?と首をかしげていると

「ほら、聞きたいこと終わったなら早く帰ろ」

追いつくのに必死な私はこのとき気づかなかったんだよね。

ばかだなぁ、私

あんなにイケメンだって分かってたのにな。