「...ってことなの。なんかこんなこと思うのってめんどくさいよね。」
美晴は少し笑って
それは恋だね
そういった。胸にストンと落ちてきたこの言葉。
確かにそうかもしれない。陸と話すのは楽しくてずっと話してたくて。
ドキドキしちゃうし、嫉妬もしちゃう。
これが恋なんだ。
でも、
「フラれないかな。私よりカワイイ子いっぱいいるし。それに取り巻きのこの方が魅力的だし。」
「大丈夫!坂本くんはさくと話してる時、すっごく幸せそうに笑うんだよ。
にこーって。いつもの嘘くさい笑顔では絶対に笑わないの。もうね、ベタ惚れですって笑うの。だから大丈夫。
約半年間見てきた私を信じなさい!!」
「美晴ありがとう。なんか美晴には支えてもらってばっかりで申し訳ないな。」
「そんなことないよ!告白頑張ってね」
「うん!」
そう言って私は教室を飛び出して陸の待ってる玄関前に行った。
もう取り巻きはいなくなってた。
よし、言える、言うぞ。
「あ!咲!テストどうだった?」
やばい、ドキドキしてる。
ほんとに胸がぁぁぁぁー!
「で、出来たよ?」
「もしかして、出来なかったの??」
「ううん、違くて。あの、さ」
「うん?」
よし、言える、大丈夫。
「私ね、陸のことが好きになったの。」