……野澤君のせいで、せっかくできた友だちが離れたじゃないですか。
「野澤君、どういうつもり?」
「そんなに怒らないでよ、花ちゃん」
野澤君はただ笑うだけで、説明しようとしなかった。
それから野澤君は三神君に睨まれてるのに、私を口説き続けた。
それから一週間くらい経ったかな。
さすがに、鬱陶しいと思い始めた。
「嵐士!なんで、花ばっかり言い寄るの!?」
そしてとうとう、麗ちゃんの怒りが爆発しましたよ。
教室で叫んだから、教室は静まり返って、私たちは視線を集めていた。
「花には三神がいるのに、なんで!」
「そりゃ、花ちゃんが可愛いから……」
野澤君、その口を閉じるべきだよ、今は。
「もう嫌なの!嵐士が、私以外の女の子に笑いかけてるの、見たくない……嵐士のことが好きだから!」
すると、野澤君はイタズラが成功した子供のように、笑った。
そして、麗ちゃんの頭に手を置いた。
「やーっと好きって言った」