「はーい」
「わかってるってー」
麗ちゃんと野澤君は楽しそうに、ハイタッチした。
この二人、仲が悪いわけじゃないのかな?
「西野。こいつら、絶対夕飯まで居座るつもりだろうから……」
そんな二人に気を取られてたら、三神君が誰にも気付かれないよう、そっと私に言った。
イケメンさんが真横にいたら、心臓に悪いよ!
「四人分作ればいいんだよね?」
私はなるべく落ち着いてるように見せた。
「悪いな」
すると、三神君は私の頭に手を軽く置いた。
私の体温がみるみると上がっていくのがわかる。
「天然ボーイが目の前にいますよ、麗さん」
「ホントですね、嵐士さん」
そんな三神君をからかう麗ちゃんと野澤君。
……私、知らないもん。