入学から2週間後。
部活見学スタート!
あたしはもうハンドボール部に入ることが決まってるからハンド部しか見ない!そしたら愛莉もあたしについてきた!
「琉稀歩がいくなら愛も。」
「わかってる?中学のハンドはもうお遊びじゃないんだよ?」
「わかってるもん。」
「はぁ…退部とかできないからね。」
そして3週間後、あたしはハンド部に入部した。
ハンド部の顧問はちょっといきすぎた怖い先生。それでもあたしは入ることに迷いはなかったんだ。だってハンドが大好きだから!
でもハンドはキツイからあまり人数入んないだろうな…。
ん?1、2、3…あたし入れて6人も!?やった!すごい!
この6人で何でも乗り越えるんだ!
その日からあたしたちのハンドボールが始まった。
ハンドボールがきっかけで自分の恋がめちゃくちゃにされるとも知らず…。
入部からもう8ヶ月ほど。もう冬休みのことだった。あたしの歯車が動き始めたのが。
「きをつけー、礼。」
「「「ありがとうございました。」」」
練習が終わった帰り道。あたしは寒さに震えながらバッグを背負って歩いてた。
冷えてきたなぁ。
ドンッ。
「わっ、ごめんなさい!」
やっちゃった。上見て歩いてたあたしのせいだ…。
「大丈夫だよ。琉稀歩ちゃんこそ大丈夫?」
え、あたしのこと…。恐る恐る顔を見てみると…。
「俺のことわかんないよね。2組なんだ。琉稀歩ちゃん1組だよね?」
うわぁ、すごくかっこいい。ぱっちり2重で鼻がスって通ってて、冬っていう季節が1番似合いそうな人。
「…琉稀歩ちゃん?」
「あっ!はい、すみません!」
「あはは、面白いなぁ。琉稀歩ちゃん、少し話したいんだけどいいかな?」
「え?あ、うん…。」
なんだろう?不安だな…。
「突然ごめんね。俺は金子竜也(かねこたつや)。よろしくね!」
「あ、うん。あたしは琉稀歩!」
「知ってるよ。」
「え、なんで知ってるの?」
「だって、俺琉稀歩ちゃんがずっと好きだったから。」
頭が真っ白になった。こ、告白…?これが告白ってことなの…?このあたしが…?
「…琉稀歩ちゃん?やっぱり突然過ぎたよねごめん。忘れていいよ。」
寂しそうに彼が笑った。その顔をみたあたしは、考えるより先に彼に言ってた。
「待って!」
「琉稀歩ちゃん?」
「あたし告白とか生まれて初めてだから、あの…テンパったってゆーか…えっと、でもあたしでよければ…」
たぶん今あたし顔真っ赤だろーなぁ…。うぅ、恥ずかしい。
「え、本当に!?俺と付き合ってくれるの?」
「はい…。」
「やった!俺絶対琉稀歩のこと泣かせないから!大事にする。」
本当、こんなん言われたの初めてだからやばい。
初カレ…。あたし、彼氏できたんだ。
次の日はハンドの大会だった。
「愛莉、あたし。彼氏出来た…。」
「えー?嘘いらないよー。」
「むっ。ホントだし。竜也だよ。」
「え!?嘘でしょ!?あの2組のイケメン?」
「そーよ。昨日告白してくれた」
「愛より先に作るななんてぇ…。」
愛莉のが可愛らしいのに竜也はなんであたしなんだろう。
大会は3位だった。大会のこと竜也に言いたいなって思ったから、お母さんに携帯買ってって頼んでみよ。
「ダメよ。携帯なんてまだ早い。お姉ちゃんだって中2からよ。」
「えー彼氏出来たのに…。」
「彼氏できてもなんでもダメ。…って、え!?あんたかれしできたの?」
「うん!金子竜也っていうんだよ!」
「そう、大切にしなさいね。」
なんでだろう。あたしはこの時、苦笑いしかできなかったんだ。
携帯がないからかな?
告白してくれた日から、竜也は目も合わせない、話もしない。
そんな日々が続いて3ヶ月ほどのある日。
「琉稀歩、いる?」
「竜也…なに?」
「あのさ、あまり彪(ひょう)と仲良くしないでくれるかな?俺彼氏なんだよ?」
そう、あたしは最近彪と仲がいい。ただの友達じゃなくてお互いをケンカできる友達だと思ってる。
「…彪は友達だよ。」
「それでも仲いいだろ。」
「なんで?仲良くしちゃダメなの?」
「俺がいやだ。」
何かが、切れた。
「…ふざけんな。」
「え、るき…「あんたなんて、付き合ってから目も合わせない、話もしない。デートもしたこと無くて3ヶ月。これが彼氏なの?こんなんが彼氏ならあたしは彼氏なんていらない!!!」あ…。」
「琉稀歩ごめん話を聞いて!」
「あたし勘違いしてた。金子のこと、好きだと勘違いしてた。」
「え…俺のこと好きじゃなかったの?」
「告られて、嬉しかった。それが恋と勘違いしてたの。あたしら合わないよ。別れよ。」
もう、耐えられなかった。
話もしないくせに彪と友達やめろとか。
思えばあたしが直接、竜也、と呼んだことがなかった。無理してた。
「わかったよ。」
ごめん。3ヶ月ありがとう。
部活見学スタート!
あたしはもうハンドボール部に入ることが決まってるからハンド部しか見ない!そしたら愛莉もあたしについてきた!
「琉稀歩がいくなら愛も。」
「わかってる?中学のハンドはもうお遊びじゃないんだよ?」
「わかってるもん。」
「はぁ…退部とかできないからね。」
そして3週間後、あたしはハンド部に入部した。
ハンド部の顧問はちょっといきすぎた怖い先生。それでもあたしは入ることに迷いはなかったんだ。だってハンドが大好きだから!
でもハンドはキツイからあまり人数入んないだろうな…。
ん?1、2、3…あたし入れて6人も!?やった!すごい!
この6人で何でも乗り越えるんだ!
その日からあたしたちのハンドボールが始まった。
ハンドボールがきっかけで自分の恋がめちゃくちゃにされるとも知らず…。
入部からもう8ヶ月ほど。もう冬休みのことだった。あたしの歯車が動き始めたのが。
「きをつけー、礼。」
「「「ありがとうございました。」」」
練習が終わった帰り道。あたしは寒さに震えながらバッグを背負って歩いてた。
冷えてきたなぁ。
ドンッ。
「わっ、ごめんなさい!」
やっちゃった。上見て歩いてたあたしのせいだ…。
「大丈夫だよ。琉稀歩ちゃんこそ大丈夫?」
え、あたしのこと…。恐る恐る顔を見てみると…。
「俺のことわかんないよね。2組なんだ。琉稀歩ちゃん1組だよね?」
うわぁ、すごくかっこいい。ぱっちり2重で鼻がスって通ってて、冬っていう季節が1番似合いそうな人。
「…琉稀歩ちゃん?」
「あっ!はい、すみません!」
「あはは、面白いなぁ。琉稀歩ちゃん、少し話したいんだけどいいかな?」
「え?あ、うん…。」
なんだろう?不安だな…。
「突然ごめんね。俺は金子竜也(かねこたつや)。よろしくね!」
「あ、うん。あたしは琉稀歩!」
「知ってるよ。」
「え、なんで知ってるの?」
「だって、俺琉稀歩ちゃんがずっと好きだったから。」
頭が真っ白になった。こ、告白…?これが告白ってことなの…?このあたしが…?
「…琉稀歩ちゃん?やっぱり突然過ぎたよねごめん。忘れていいよ。」
寂しそうに彼が笑った。その顔をみたあたしは、考えるより先に彼に言ってた。
「待って!」
「琉稀歩ちゃん?」
「あたし告白とか生まれて初めてだから、あの…テンパったってゆーか…えっと、でもあたしでよければ…」
たぶん今あたし顔真っ赤だろーなぁ…。うぅ、恥ずかしい。
「え、本当に!?俺と付き合ってくれるの?」
「はい…。」
「やった!俺絶対琉稀歩のこと泣かせないから!大事にする。」
本当、こんなん言われたの初めてだからやばい。
初カレ…。あたし、彼氏できたんだ。
次の日はハンドの大会だった。
「愛莉、あたし。彼氏出来た…。」
「えー?嘘いらないよー。」
「むっ。ホントだし。竜也だよ。」
「え!?嘘でしょ!?あの2組のイケメン?」
「そーよ。昨日告白してくれた」
「愛より先に作るななんてぇ…。」
愛莉のが可愛らしいのに竜也はなんであたしなんだろう。
大会は3位だった。大会のこと竜也に言いたいなって思ったから、お母さんに携帯買ってって頼んでみよ。
「ダメよ。携帯なんてまだ早い。お姉ちゃんだって中2からよ。」
「えー彼氏出来たのに…。」
「彼氏できてもなんでもダメ。…って、え!?あんたかれしできたの?」
「うん!金子竜也っていうんだよ!」
「そう、大切にしなさいね。」
なんでだろう。あたしはこの時、苦笑いしかできなかったんだ。
携帯がないからかな?
告白してくれた日から、竜也は目も合わせない、話もしない。
そんな日々が続いて3ヶ月ほどのある日。
「琉稀歩、いる?」
「竜也…なに?」
「あのさ、あまり彪(ひょう)と仲良くしないでくれるかな?俺彼氏なんだよ?」
そう、あたしは最近彪と仲がいい。ただの友達じゃなくてお互いをケンカできる友達だと思ってる。
「…彪は友達だよ。」
「それでも仲いいだろ。」
「なんで?仲良くしちゃダメなの?」
「俺がいやだ。」
何かが、切れた。
「…ふざけんな。」
「え、るき…「あんたなんて、付き合ってから目も合わせない、話もしない。デートもしたこと無くて3ヶ月。これが彼氏なの?こんなんが彼氏ならあたしは彼氏なんていらない!!!」あ…。」
「琉稀歩ごめん話を聞いて!」
「あたし勘違いしてた。金子のこと、好きだと勘違いしてた。」
「え…俺のこと好きじゃなかったの?」
「告られて、嬉しかった。それが恋と勘違いしてたの。あたしら合わないよ。別れよ。」
もう、耐えられなかった。
話もしないくせに彪と友達やめろとか。
思えばあたしが直接、竜也、と呼んだことがなかった。無理してた。
「わかったよ。」
ごめん。3ヶ月ありがとう。