むかーしむかし、あるところに防災ずきんという可愛い女の子がいました
防災ずきんはいつも防災ずきんをかぶっていたのでみんなからそう呼ばれています
「ねーねーお母さん、なんでわたしは防災ずきんってゆうの?」
「それはね、防災ずきん。・・・・・あなたが空襲で家族を失い、見知らぬ私が国に無理矢理育てさせられたんだ。その時あんたがかぶってたからだよ。ホントの名前なんか知らないよ!」
「じゃあわたしはお母さんの子供じゃないの?」
「二度も言わせるんじゃないよ。あんたの母親は死んだんだよ。」
「おかあさん、泣いてるの?」
「いいえ、泣いてなんかいませんよ。あんたがいい年になったら店に売り飛ばそうと思ってワクワクしてたとこなのさ。そうしたら名前がもらえるよ?」
「へー。おかあさんって優しいんだね。」
16の夏、防災ずきんはミユキという新しい名前をもらい幸せに暮らしましたとさ
おしまい
防災ずきんはいつも防災ずきんをかぶっていたのでみんなからそう呼ばれています
「ねーねーお母さん、なんでわたしは防災ずきんってゆうの?」
「それはね、防災ずきん。・・・・・あなたが空襲で家族を失い、見知らぬ私が国に無理矢理育てさせられたんだ。その時あんたがかぶってたからだよ。ホントの名前なんか知らないよ!」
「じゃあわたしはお母さんの子供じゃないの?」
「二度も言わせるんじゃないよ。あんたの母親は死んだんだよ。」
「おかあさん、泣いてるの?」
「いいえ、泣いてなんかいませんよ。あんたがいい年になったら店に売り飛ばそうと思ってワクワクしてたとこなのさ。そうしたら名前がもらえるよ?」
「へー。おかあさんって優しいんだね。」
16の夏、防災ずきんはミユキという新しい名前をもらい幸せに暮らしましたとさ
おしまい