「ん?なんじゃ?」

「ワタクシ、お着替えをしたいので奥の部屋貸してくださらない?」

「き、着替えじゃと・・・・!さぁさぁ、すぐに着替えなされ!なんならここで!」

「うふふ♪ご冗談を♪では着替えてきますね!ぜぇーったいノゾかないでくださいよ♪」

「ももも、もちろんじゃよ!なぁ、ばあさん」

「・・・・・・・」

若い娘は奥の部屋へ着替えに行きました

「・・・・ゴクッ。ちょ、ちょっとだけ・・・ちょっとだけならいいよね?」

ノゾくなと言われたらノゾきたくなるのが人間です
おじいさんは奥の扉をそーっと開けました

「・・・・ん?あれ?おっぱい、いや、あのおなごがいないぞ?代わりに変な鳥がおる・・・・まさか・・これが噂の神隠しか?」

なんと部屋には一匹の鶴が自らの羽を抜いていたのです

「おばあさん。そういえば今日の鍋、肉入ってなかったのぅ」

「ええ」



鶴は熱い夜空へ羽ばたいていき、おじいさんとおばあさんに恩返ししましたとさ




おしまい