麻美の声

視界いっぱいに青い空が広がる




「(お、落ちる…!!)」




ギュッと目をつぶると、

体に強い衝撃が。


色んなところを強く打って、もう、とりあえず最悪…



あ、頭痛い…




「千紗っ、大丈夫!?ごめん、ちゃんと支えられなかった…」




心配そうな麻美に、手を振る

大丈夫、って



なんとか起き上がって、佐藤さんを見た

勝ちほこったような顔に、何でだろう…腹立ってきた…





「…私も言っておくけど、私から藤堂に近づいたことなんて一回もないからっ

連絡くるのも、構ってくるのもいつもあいつからだし!!」


突然の大きな声に、

麻美も佐藤さんも周りの人たちもビックリして固まってる




「藤堂は!私を必要としてんのっ」